玉川上水(青梅線羽村~西武玉川上水)
汗ばむ陽気の秋分の日、羽村から玉川上水に沿って歩きました。
先ず羽村駅から徒歩20分、多摩川右岸にある羽村市郷土博物館を見学。
入口を入ると正面に黒いグランドピアノのような感じの幅3m、高さ2m程の
機械が据えられています。
[繭検定用自動繰糸機]と云う名前の曾て羽村の地で盛んだった養蚕業を象徴する
この機械は、下部にある浅い槽から水に浸した繭を一個づつ取り出して纏め、糸
を手繰り出し個々の繭から取れる糸の長さ、重さ、太さ、ほぐれ易さなどを測定
するもので昭和39年頃使われていた と説明書きにあり銘盤には日産自動車
繊維機械部と記されてました。
庭園には旧下田家住宅、旧田中家の長屋門、中里介山ゆかりの赤門などがあり
赤門の傍らに地蔵が数体並び元禄十三年の文字が読み取れます。
旧下田家住宅に入ると囲炉裏にくべた薪の煙が子供の頃に匂った懐かしさを感じ
ます。

郷土博物館から羽村堰下橋で多摩川を渡ると玉川上水の羽村堰の少し下に出ます。
始まったばかりの上水の流れの傍らに 窓の無い円形展望台のような物を載せた
青灰色の塔があり、
塔の根元には
[羽村小作間(φ1350)調圧水槽]
有効容量 150m3 地上高 24.75m 竣功 昭和45年3月
製作 日本鋼管株式会社 と記されています。
あの展望台のような物の中は水槽になっているようです。

ここから奥多摩街道を玉川上水に沿って南東方向に下ります。
羽村大橋過ぎて堂橋から右岸へ渡り緑道を進むと、流れには鯉、亀、カルガモ等
が見られます。

緑道は福生加美上水公園を過ぎ宮本橋で一旦途切れるのでまた奥多摩街道を歩き
ます。
福生市役所の近くに清岩院があり、応永年間(1394~1428年)に建立されたと記さ
れています、本堂の前の池の周りに咲くコスモスが秋の風情を伝えています。
角のようなランタンがある牛浜橋を過ぎると五日市線 熊川駅のカーブした駅の
踏切りを通ります。
ここから流れに沿った道が入り組んで分かり辛いので五日市線に沿って拝島まで
進んだ後、徳州会病院横の道で青梅線、八高線、西武新宿線を越えスリーボンド
工場傍の こはけ橋で玉川上水に再会し再び流れに沿った緑道を東に進みます。
玉川上水の流れは西武新宿線立川駅近くになって流れは少しの間暗渠となり、
その上は緑道公園になっています。
ここから玉川上水駅までの緑道の途中には源五右衛門分水の取水堰跡、巴河岸跡
今尚現役の砂川用水などがあり、玉川上水がこの地域の灌漑や水運に活用された
ことが窺えます。
東進する玉川上水は北から下がってきた残堀川と交差しますが、水量の少ない
残堀川の下を水量豊な玉川上水が伏越しで通過し その下流には色鮮やかな錦鯉
が二匹、流れを楽しむように泳ぎ、付近の畑には 元気の良い里芋の葉が盾の如く
立っていました。
H21 .9.23
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