梅雨の晴れ間を利用して巴波川(ウズマガワ)に沿って歩きました。
JR宇都宮線 小山駅から巴波川まで約10km程あるので、路線バスで行く事にし
予め調べておいた小山市コミュニティバス(おーバス)寒川(サムカワ)路線に乗りま
す。
やってきたのは20人乗り程のマイクロバス、乗客は私と途中から道の駅まで
乗った小母さんだけ。
この路線は朝夕合わせて4本の便しかありませんが、駅を起点に思川と巴波川に
囲まれた地域の集落を結ぶ住民の足となっていて、あちこちに散在する停留所を
結ぶために県道や農道を右に行ったり左に行ったり、北に上がったり南に下がっ
たり、くるりと一回りしたり、まるで空に散らばった星を一筆描きで結んで星座
にするように走り回り景色を楽しませてくれました。
本当は地元の人の足なのに遊びに来た他所者が40分も乗り料金\150で利用できる
とは運行している小山中央観光に申し訳ない気がします。
イワイオート停留所から巴川の堤防に上がると草むらに覆われたやや広い河原に
古ぼけた緑川橋が架かっている平凡な景色、近くにある[渡良瀬川から3.0km]の
表示を起点に左岸を上流に向かってスタートします。

県道160が渡る昇明橋に中里流量観測所の柱表示があり
[零点高YP+16.8M 指定水位YP+18.8M 警戒水位+19.5M 計画高水位YP+22.31M]
と記されています。
永野川との合流点を見て雷電橋を過ぎ新泉橋に来ると右岸の雑貨屋風の建物の壁
にキッコーマンの琺瑯看板(?)が掲げてあり懐かしく眺めました。

泉橋から右岸に移り国道50(岩舟・小山バイパス)の下を潜り暫く進むと果樹園に
突然若い女性の顔がニョキリ出ていて驚かされます、マネキンの生首を案山子代
わりに5~6首ほど立てていて人を驚かすのに効果あるようですが、カラスには
どうでしょうか。

左岸に戻り県南公設地方卸売市場を見ながら県道153の新蛍橋を過ぎあたりを眺
めると、水の残る青い稲田にカーブを描く用水路 遠景に淡青の屋根カントリー
エレベーターの建物が建ち、蒸し暑さの中の一陣の風のように爽やかな風景が
展開しています。

轍の付いた堤防の一本道は東山魁偉の名画「道」を思い起こさせ、西に薄く
足尾山地の山影が見えるようになりました。

県道36の生駒橋、中村橋 を過ぎると河原は次第に蔓草やイヌムギなどに覆われ
ヒッヒッと虫の声、キョキョと鳥の声、草むらを掻き分けて歩くとバッタが飛び
出して来ます。
県道311の かんさい橋では右岸側;大平町、左岸側:小山市の表示が出てい
ます。
寿橋の手前に川島堰があり銀色に輝くゲート枠と赤い昇降機が新しい堰では堤防
を勢い良く潜り出た水がすぐに直角に曲がり川に沿って滔々と流れています。
ここ迄の間、途中に取水堰が3~4ヶ所あり近くに石碑が幾つかありましたが、
古くて読みとりできませんでしたが、この川島堰に建っている石碑は新しく内容
を読み取ることができました。
記念碑には次のような事が記されています。
・川島堰は美田南部及び清水川土地改良区の受益地413haの農業用水の取水
堰として 一級河川巴波川に昭和15年に設置された
・当時は堰板式で水位調整を角落としで行うため取水操作に支障を来たすなどの
問題 があるので近年2億3千800万円かけてゴム布引製起伏堰に改修した
ゲートに付けられた銘盤には 株式会社井上鉄工所 製造年月070111とあります。

寿橋を過ぎ土手の向日葵や巴川浄水センターを見ながら進み流れはここから左に
ひと曲がり、右にひと曲がりしてJR両毛線と東武日光線に達します。
途中の弁天橋あたりでは 河原の草も刈られて これまでの伸び放題の草むらの
景色から人手の入った落ち着いた雰囲気になってきました。
県道31号を過ぎ、岩下プロセスフードに来ると傍に沼和田用水の流れが現れます
この流れは市内の巴波公園近くの堰で巴波川から分岐された流れです。
栃木市内の巴波川沿いにははリュックを背負いガイドマップを手にした人が歩い
ています。
私もそれらの人達に混じって吉屋信子 生誕110年記念碑、白緑色の旧栃木県庁
を見ながら川沿いに栃木第三小学校まで歩き、ここで流れと別れ東武日光線
新栃木に到着しました。
H21 .6.20

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